【山口県】家庭用太陽光発電は得するのか?損するのか?について分かりやすく解説

こんにちは、サンプランナーズです。

太陽光発電を設置するのに、

「得するのか?損するのか?」

これは一番気になるポイントだと思います。

そこで今回は、家庭用太陽光発電の経済効果について、具体的数字を用いて分かりやすく説明していきます。

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目次

家庭用太陽光発電は得する?損する?

家庭用太陽光発電は得するのか?損するのか?

これに対する結論は、

「誰しもが得するわけではなく、誰しもが損するわけでもない」

です。

しかし、これだと「結局どっちなの?」となると思うので、詳しく解説していきます。

まずは、「得するのか?損するのか?」を考えていく上で、いつまでを基準とするかということですが、

これは保証期間内を基準として考えています。

現在の家庭用太陽光発電であれば、メーカによって多少違いはありますが、15年ほどとなっています。
(太陽光発電システムを構成する機器保証)

家庭用太陽光発電で得するためには、保証期間内に収入が支出を上回る必要があります。

それでは最初に、家庭用太陽光発電における、

  • 収入
  • 支出

これらについて詳しく見ていきましょう。

家庭用太陽光発電における収入について

家庭用太陽光発電における収入は次の2つです。

  • 売電収入
  • 電気代節約効果

売電収入

1つ目は売電収入です。

発電した電気で使いきれずに余った電気は、電力会社が買い取ってくれるので、売電収入を得ることができます。

売電収入は毎月指定した口座に振り込まれ、売電金額については郵送で送られてくる通知書で確認することができます。
(中国電力の場合)

わが家の売電通知書

電気代節約効果

2つ目は電気代節約効果です。

太陽光発電が発電した電気を使うことで、電力会社から電気を買う量を少なくすることができ、電気代を安くすることができます。

こちらは、直接収入が入るわけではありませんが、支出を減らすことは収入を得ることと同じ効果なので、収入として考えています。

太陽光発電でまかなっている状態

収入の大きさを決める4つの要素

家庭用太陽光発電の経済効果の大きさは、各家庭によって異なります。

経済効果の大きさは次の4つの要素によって決まります。

4つの要素
  • 売電単価
  • 買電単価
  • 発電量
  • 自家消費率
要素経済効果
売電単価高いほど大きい
買電単価高いほど大きい
発電量多いほど大きい
自家消費率高いほど大きい

売電単価

売電単価とは、電力会社が余った電気を1kwh単位で買い取ってくれる単価のことです。

設置してから10年間は、固定の単価で買い取ってくれるFIT制度があります。

FIT制度の売電単価は経済産業省が毎年度見直しを行っており、次のグラフのように推移しています。

FIT制度売電単価推移グラフ画像
売電単価推移グラフ

2009年と比較すると、現在は3分の1ほどまで売電単価は下落しています。

現在の売電単価だと大きく売電収入を得るということは難しくなっています。

FIT制度終了後は、自身で売電先(電力会社)を選ぶことができ、売電単価は7〜10円程度となっています。

買電単価

買電単価とは、電気代の内訳の中で使用量に連動していくものを合計した単価です。

買電単価 = 自家消費1kwhの価値

ということになります。

買電単価は、売電単価と違って計算してみないと分かりません。

電力会社や料金プランによって違いがあり、さらに、毎月変動するため、正確に計算しているという方は少ないです。

電力会社や料金プランによって違いはありますが、今現在だと買電単価は35円ほどとなっています。

買電単価が高くなるほど電気代節約効果は大きくなり、買電単価は年々上昇傾向にあります。

発電量

発電量は多ければ多いほど経済効果は大きくなります。

太陽光発電システムの設置容量が多いほど発電量は多くなりますし、

同じ容量設置したとしても、天候、気温、地域、設置方角、設置角度など様々な条件によっても変わってきます。

自家消費率

自家消費率とは、発電した電気を自宅で消費した割合のことです。

日中に自宅で消費できる電気量にも限界があるので、基本的には発電量が多いほど、自家消費率は低くなる傾向にあります。

また、各家庭の生活スタイルによっても異なり、共働きなどで日中留守にしていることが多い場合は自家消費率は低くなります。

平均だと、設置容量5kwで自家消費率30%ほどと言われています。

先ほどの売電単価と買電単価を見ていただけたら分かるように、今現在は発電した電気は売るより使う方がお得です。

したがって、自家消費率が高くなるほど収入は大きくなります。

家庭用太陽光発電の支出

家庭用太陽光発電における支出は次の4つです。

  • 初期費用
  • 点検費用
  • 修理費用
  • 廃棄費用

支出①:設置費用

設置費用は太陽光発電システムの設置にかかかる総費用です。

経済産業省のデータによると、設置容量1kwあたり28.8万円が平均価格となっています。
(2023年)

経済産業省:太陽光発電資料

例えば太陽光発電を5kw設置した場合、

5kw × 28.8万円 = 144万円

ということになります。

しかしながら、これはあくまで平均。

業者によって設置費用は大きく異なるので、参考程度にしておきましょう。

サンプランナーズといたしましては、1kwあたり20万円を目標価格としています。

支出②:点検費用

家庭用太陽光発電は定期点検が義務付けられています。

しかし、定期点検は何年に1回実施するなどの具体的な規定はなく、努力義務となっています

推奨されているのは4年に1回程度です。

点検費用は業者によって異なりますが、1回2〜5万円ほどかかります。

支出③:修理費用

太陽光発電は耐久性が高いのもですが、故障する可能性はあります。

修理費用の中で最も想定しておくべきものは、パワコンの交換費用です。

パワコンは10~20年で寿命がくるため必ず発生してくる費用です。

1回の交換に20~30万円程度の費用がかかります。

しかしながら、太陽光発電は保証が充実しており、15年間は機器保証があるため、その間は自然故障しても無償で修理できます。
(保証期間はメーカーによって異なります)

支出③:廃棄費用

太陽光発電の廃棄費用は、設置容量の大きさや、業者によって変わってきます。

廃棄費用の中には次の費用が含まれています。

  • 撤去費用
  • 運搬費用
  • 処分費用

一般的には太陽光パネル20枚で15万円程度と言われています。

ただ、太陽光発電は30年以上使用できるものなので、正直、30年以上先の費用に関しては不透明です。

仮に将来、廃棄費用が上がったとしても30年以上収入が得られれば、十分回収できるはずです。

家庭用太陽光発電は得するか、損するかシミュレーション

それでは、経済効果と支出を踏まえた上で、設置から10年間のシミュレーションしてみたいと思います。

シミュレーション条件は以下のとおりです。
(修理費用は保証期間内のため0円としています)

シミュレーション条件
  • 設置容量:5kw
  • 10年間の発電量:60000kwh
  • 10年間の売電量:42000kwh
  • 10年間の自家消費量:18000kwh
  • 自家消費率:30%
  • 売電単価:15円
  • 買電単価:35円
  • 初期費用:100万円
  • 点検費用:8万円
  • 修理費用:0円
  • 廃棄費用:0円

シミュレーション結果

スクロールできます
売電収入42,000kwh × 15円+630,000円
節電効果18,000kwh × 35円+630,000円
初期費用200,000円 × 5kw-1,000,000円
点検費用30,000円 × 2回-60,000円
修理費用なし0円
廃棄費用なし0円
経済効果(収支)経済効果 − 支出+200,000円

10年間の収支結果は+100,000円となりました。

ただし、これはあくまでシミュレーションです。

条件によって大きく変わってくるので、参考程度にしておいてください。

まとめ

冒頭に書いたように、家庭用太陽光発電は誰しもが得するわけではなく、誰しもが損するわけでもありません。

しかしながら、損する可能性を減らすことは可能です。

損しないためにも、設置前の計画というのがすごく大事になってきます。

業者に言われるまま設置するのではなく、自身でしっかりと計画を立てましょう。

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